30歳で転職するとき、どんな面接マナーが必要なのでしょうか?
高いレベルのスキルや経験をアピールするだけでなく、相手の会社に対する敬意や常識も見られています。しかし、意外と知らない面接マナーの落とし穴があることをご存知ですか?
実際に、待合室でパンフレットを読んだだけで面接を断られたという衝撃的な話があります。
面接マナー違反の事例記事>>>>「日本の会社ってこれが普通なんですか?」
入社面接で待合室に置いてあるパンフレットを読んだら面接を断られてしまった話(外部サイト:Togetter)
今回は、その事例を面接官の視点から分析し、転職希望者が気をつけるべきポイントをお伝えします。あなたの転職活動に役立ててください。
【面接マナー違反の事例】待合室のパンフレットを読んで不採用
あなたは、待合室でパンフレットを読んだら面接を断られるなんて信じられますか?
実は、これは本当にあった話です。面接官の目から見て、どうしてこの応募者が不採用になったのかを一緒に考えていきましょう。今回は、面接マナー違反の事例をくわしく解説していきます。
人気企業の面接では、あなたが思っている以上に細かいところまでマナーがチェックされていると考えておきましょう。面接で失敗しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
【面接マナー違反の事例】応募者の行動
- 16時半に面接会場に到着(面接開始は17時)
- 待合室に通される
- 待合室の机にあったパンフレットを見る
- 面接を拒否され不採用
応募者の面接マナー違反の事例を確認していきましょう。
16時半に面接会場に到着(面接開始は17時)
あなたは、面接に早めに行くことがいいと思っていませんか?
大きな間違いです。面接会場に早く着きすぎると、会社側に迷惑をかけることになります。面接の時間に合わせて、受付には5分~10分前に行くよう時間を調整しましょう。
待合室に通される
待合室での行動は、面接の一部と考えてください。
面接会場によっては、待合室に会社の資料が置いてあることがあり、案内係の人が「会社案内をご覧ください」とお声がけすることもあります。
しかし、そうでない場合は、待合室にあるものに手を出さないようにしてください。あなたはまだ会社の一員ではないのですから、勝手に見てしまうと失礼にあたります。
待合室の机にあったパンフレットを見る
待合室での行動は、面接の結果に影響することを知っていますか?
待合室には、会社のパンフレットが置いてあることがあります。パンフレットを見ることは悪いことではありません。むしろ、会社に興味があるというアピールになります。
しかし、パンフレットを見てもいいのは、あなたが正しい時間に面接会場に来て、会社側に「見てもいい」ことを確認した場合の話です。もし、あなたが面接会場に早く着きすぎた場合は、待合室にあるものを見ることはマナー違反です。なぜなら、あなたは相手の時間を尊重していないからです。
面接を拒否され不採用
あなたは、面接を拒否されたらどう思いますか?
面接官の立場から考えても、普段は面接を拒否することはほとんどありません。たとえ、応募者が遅刻したとしても、面接はします。時間にルーズな応募者の場合は採用しないかもしれませんが、面接に来た人を追い返すことはしません。
面接を拒否することは会社の評判にも影響するので、応募者への対応には配慮があります。
今回のケースは、会社側の対応が不適切だったと言えますが、会社によっては、面接を拒否するような厳しい選考基準があるかもしれません。
あなたが入社したい会社は、どのような選考基準なのか興味をもつことは転職活動において重要です。
【面接マナー違反の事例】会社側の状況(推測)
- 応募者が面接時間の30分前に到着
- 急きょ待合室に通す
- 応募者の待機場所ではなく顧客向けのパンフレットが置かれていた
- 応募者が勝手にパンフレットを見たので面接を拒否した
面接マナー違反の事例を会社側の視点で確認していきましょう。
応募者が面接時間の30分前に到着
応募者が早めに到着することを想定して準備をしてくれるのがいい会社です。
しかし、中小企業の中途採用面接の場合は余裕がないこともありますし、受付や案内係を用意していない会社もあります。
一人欠員したので一人補充するぐらいの感覚であれば、とりあえず面接に来てもらって採用するか決めるケースがあるのです。
遅れるよりはいいですが、早く到着しすぎると相手の時間を奪うことになるので、時間に対する意識を高めることが大切です。
急きょ待合室に通す
会社側は、早く到着した応募者を待たせる場所がなく、仕方なしに待合室に通したと考えられます。
予定時間よりかなり早く受付をしたことで配慮が足らない応募者という印象をもたれており、待機場所に通すだけになったのでしょう。
待合室に案内した人は、応募者にいい印象をもっていなかったはずです。応募者にいい印象をもっていたなら、待合室に通すときに「パンフレットなど勝手にさわらない」ように助言したはずだからです。
応募者の待機場所ではなくお客様向けのパンフレットが置かれていた
面接開始時間の30分前に到着してしまうような配慮にかける応募者の場合、待合室にあるものを勝手に見てしまうことは想定できます。
応募者の待機場所ではなく、お客様との商談スペースに通したのでしょう。ひょっとしたら、次に来るお客様用のパンフレットだったのかもしれません。
配慮ができる会社であれば、「待合室にあるものにはお手を触れないようお願いします」と一声かけているでしょう。会社側も配慮が足らなかったと言わざるを得ません。
応募者が勝手にパンフレットを見たので面接を拒否した
「応募者が勝手にパンフレットを見たので面接拒否をした」というのは、かなり乱暴な対応です。応募者も会社側も時間を調整して、面接のために時間を作っているからです。
面接をしてから、気に入らなければ不採用にすればいいので、せっかく日程をあけて面接にきてくれた応募者への配慮が足らない会社だと考えることもできます。
応募者も会社側もお互いに配慮が足らなかったため、応募者が勝手にパンフレットを見たので面接拒否をしたという結果になったのだと考えられます。
面接マナー違反の事例から学ぶいい会社の雰囲気
- 応募者が入りやすいように入口にボードを用意する
- 面接会場の案内が掲示されている
- 案内に早めに着いた人がどうしたらよいか書かれている
- 案内係が早めに着いた応募者を案内する
- 待機場所では応募者に会社の紹介資料が用意されている
- 待機場所に置かれている資料の説明がある
面接マナー違反の事例から、「いい会社」について考えてみましょう。
あなたが知らない「いい会社」が存在します。業界の中では有名で、プライム上場をしているいい会社もありますが、私がおすすめしているのは、業界に特化した一般の人にはあまり知られていない隠れたいい会社です。
しかし、いい会社は転職では人気企業になっているため応募者の数が多く、採用枠に対して競争率が高いと考えておきましょう。
では、いい会社とは、応募者に対してどんな対応をしているのでしょうか。
実は、応募者が殺到するいい会社ほど、応募者を大切にしています。面接の準備や待機場所の配慮など、細かな気遣いをしています。いい会社は、余裕のある会社とも言えるでしょう。
余裕のある会社は、働きやすさや成長性が高い会社と言えます。
応募者が入りやすいように入口にボードを用意する
あなたが面接に行くとき、入口で迷ってしまったことはありませんか?
応募者が面接会場内で迷ってしまうのは、会社側の配慮が足りない証拠です。
一方、「いい会社」は、応募者がスムーズに入れるように、入口にボードや掲示物を用意しています。「いい会社」は、応募者への気遣いができるからです。応募者への気遣いができる会社は社員への気遣いもできる会社です。
面接会場の案内が掲示されている
あなたが面接に行くとき、会場の案内が掲示されていることに安心しませんか?
「いい会社」は、会社側が応募者のことを考えています。
とくに、応募者が多くてビルの中に面接会場があるような人気企業では、案内が掲示されていることが多いです。応募者に迷わせないようにする会社は、社員にもわかりやすく伝えることができる会社です。
案内に早めに着いた人がどうしたらよいか書かれている
あなたが面接に行くとき、案内に「早めに着いた人はこちらへ」と書かれていることに気づきませんか?
会社側が応募者の時間を無駄にしないようにするための配慮です。
とくに、面接時間がずれ込むことが多いような人気企業では、早めに着いた人のために別の場所を用意しています。
早めに着いた人には会社の情報を提供し、面接の準備をする場所を提供します。早めに着いた応募者へも配慮できる会社は社員の時間を大切にする会社です。
案内係が早めに着いた応募者を案内する
中途採用面接であなたが受付に行くと、案内係が「早めに着いた方はこちらへ」と声をかけてくれませんか?
受付係が声をかけるのは、会社側が応募者の対応を丁寧にするためです。
とくに、応募者が多くて面接会場が混雑するような人気企業では、早めに着いた人のために案内係を用意しています。
早めに着いた人に会社の雰囲気を感じてもらい、面接の流れを説明したりするためです。早めに着いた人の対応を丁寧にする会社は社員の対応も丁寧にする会社です。
待機場所では応募者に会社の紹介資料が用意されている
あなたが面接に行くとき、待機場所に会社の紹介資料が置いてありませんか?
待機場所に紹介資料を用意しているのは、会社側が応募者に会社の情報を提供したいと思っているからです。
とくに、会社の規模が大きく事業領域が広すぎる人気企業では、待機場所に応募者向けの紹介資料を用意しています。
応募者に、会社の魅力や特徴を知ってもらいたいと思っているからです。応募者に会社の情報を提供する会社は、社員にも会社の情報を共有する会社です。
待機場所に置かれている資料の説明がある
あなたが面接に行くとき、待機場所に置かれている資料に説明が添えられていませんか?
資料の説明を添えるのは、会社側が応募者に資料の内容を理解してもらいたいと思っているからです。
とくに、会社の規模が大きく事業領域が広すぎる人気企業では、待機場所に置かれている資料の補足説明をつけていることがあります。
応募者に、資料のポイントや背景を把握してもらいたいと思っているからです。応募者に資料の内容を理解してもらおうと努力している会社は、社員に事業内容を理解してもらおうと努力する会社です。
【まとめ】面接マナー違反の事例から学ぶこと
面接マナー違反の事例として、待合室でパンフレットを読んだら面接を断られた話を紹介しました。
応募者と会社側の両方の視点から、どこが問題だったのかを自分なりに考え、面接対策をすることが大切です。面接マナー違反に気をつけて、転職を成功させましょう。
待合室でパンフレットを読んだら面接を断られた事例から学ぶこと
- 面接時間より30分も早く到着するのはマナー違反
- 許可なしに待合室にあるパンフレットを勝手に見ない
- 時間管理や配慮、会社のものに手を触れないという基本的なマナーを守る
- 会社側も応募者に対する説明や配慮が足りず面接を拒否するのは乱暴な対応
- 面接マナー違反は第一印象を損なう
中途採用の転職面接では、マナーはできていて当たり前と考えられています。受付から退室までのあいさつや態度、言葉遣いなどに注意しましょう。