転職面接の評価シートで重視されるのは、専門知識や経験だけではありません。礼儀やマナーもあなたの人柄や能力を判断する大切なポイントです。
今回は、面接官が評価シートを使って礼儀やマナーをどのように採点しているのかをご紹介します。しっかりと対策しておきましょう。
【転職面接の評価シート】基本評価:礼儀・マナー
転職面接では、面接官は評価シートをもとに、あなたの礼儀やマナーを評価します。
面接官は、あなたの姿勢や表情、話し方などから、あなたの人柄や能力を判断します。転職面接で、面接官が礼儀やマナーをチェックするポイントを知り、対策をしておくことが大切です。
姿勢正しく話を聞いているか
面接官の話を、あなたがどのように聞いているかをチェックしています。
面接官は、あなたが話を理解できているかを確認しながら話を進めるようにしています。必要以上にうなずく必要はありません。
ただし、面接官の話に無表情で聞かないよう注意しましょう。コミュニケーションの礼儀があるかをチェックされていると思ってください。
両手を置く場所、足にも注意しましょう。
話している人を見ているか
面接官が話をしているとき、どうしても他の面接官が気になります。
話をしている面接官以外の人が、評価シートで採点をしているからかもしれません。でも、キョロキョロ他の人を見ていると、減点対象になることもあります。
話をしている面接官を見て話を聞くようにしてください。
ただし、面接官の目をまっすぐ見ていると、睨んでいるように見えることもあるので注意してください。話をしている面接官の目だけをまっすぐ見るのではなく、おでこからネクタイ(シャツのえり)あたりに目線をずらすなど意識してみましょう。
話をさえぎって回答をしていないか
面接時間は限られています。
自分を知ってもらいたい気持ちがある人は、ある程度までは高評価になります。ただし、あまり度が過ぎると、自己主張ばかりの悪い印象になり減点されることがあるので注意が必要です。
応募者は、他の応募者との差別化を図るため、自己アピールをするチャンスを待っています。やる気を感じる発言は高評価ですが、あまり気持ちばかり先行することのないよう注意してください。
質問をしているときに、面接官の話をさえぎるようにして回答しないように気をつけましょう。
まずは質問をしっかり聞くことが大切です。質問に答えるときは、一呼吸おいて、言いたいことを結論から伝えるようにしてください。質問の意図を理解せずに見当違いの回答をしてしまわないようにしましょう。
募集要項をちゃんと読んでいるか
あなたが本気で採用されたいと考えているなら、募集要項は熟読しているはずです。
事前に募集要項を読むことは礼儀です。募集要項に書かれていることを質問しないようにしてください。
応募者に必要な情報は、募集要項に書かれています。
休日、福利厚生などの情報は募集要項を読んでいれば確認程度の質問になるでしょう。給料については、募集要項で決定している場合としていない場合があります。
人材紹介会社を通じている場合、現職(前職)の給与を把握していますので、採用するときには、会社側も考慮してあなたの給与を決定するはずです。
会社情報を事前に見ているか
面接までに、応募する会社の情報をウェブサイトなどで確認しておきましょう。
どのようなサービスを提供している会社なのかを知っておく程度で問題ありません。商品やサービスの細かな内容は、面接で質問することはありません。
ただし、面接官が会社紹介でサービスの説明をした上で、あなたがどのように貢献しようと考えているかを質問することはあります。
あなたが本当に入社したいかは、会社情報をウェブサイトで確認したときにわかります。
あなたが入社したい会社なら、会社が提供している商品やサービス、あるいは、会社に興味がわくはずです。会社情報を見て、あなたが働いている姿を想像できないなら、本当に入社したい会社ではないかもしれません。入社を決める前に、ウェブサイトを確認して会社に興味をもてるかを確認しましょう。
社会情勢を知っているか
面接で、社会情勢を知っているかを確認することがあります。経済ニュースのトピックスはおさえておくことが大切です。
業界紙のような踏み込んだ話題ではなく、誰でも情報を入手できる注目されている経済ニュースの話題をふり、あなたの考えを確認するのです。目的は、「あなたが経済に興味を持っているか」、あるいは、「あなたの考えが会社の向かう方向と合っているか」などです。
とくに、ある程度社会人経験があり、経験や実績を売り込んでいる応募者には、市況や経済ニュースの話題をふることがあります。自信が根拠のあるものかを確認しているのです。面接官も、応募者が市況や経済ニュースなど仕事に関係する最新情報を持っていたり、しっかりした考えをもっていたら、将来の役職者としての期待も高まります。
面接をしていて思うのは、経済情報に興味がない人が多いことです。入社した後も、取締役や社長と仕事でお会いすれば経済の話が出るのは普通のことです。
最近の経済ニュースについてのあなたの考えを聞かれたときに、きちんと自分の意見を言えないと、商談は難航することもあります。経済ニュースは、知っておいて損のない情報です。
新聞を読めというわけではなく、ニュースの見出しぐらいはチェックして、自分なりの考えをはっきり伝えられるよう、習慣化(標準化)しておきましょう。
転職面接の評価シート:礼儀・マナーの対策【まとめ】
転職面接の評価シートの基本評価の「礼儀・マナー」は重要です。
面接官は、あなたの姿勢や表情、話し方などから、あなたの人柄や能力を判断します。あなたは、礼儀やマナーを守ることで、面接官に好印象を与えることができます。
他の応募者が見落としている礼儀・マナーなどの基本評価部分を対策することで、他の応募者との差別化をすることができます。
転職面接中の礼儀・マナーの7つのポイント
- 面接官の話をしっかり聞く
- 質問には明確に答える
- 話し方は丁寧でわかりやすくする
- 面接官の目を見て話す
- 面接官の話をさえぎらない
- 一般論ではなくあなたの意見や考えを伝える
- 質問があれば積極的に聞く