転職面接では、第一印象は採用されるかに大きく影響します。
面接官は、あなたの見た目や話し方から、あなたの性格や能力を判断します。
しかし、第一印象がどう評価されているかは、なかなかわかりにくいものです。そこで役に立つのが、面接官が使っている評価シートです。
評価シートは、面接官があなたを客観的に評価するためのツールです。今回は、転職面接で面接官が使用している評価シートの基本評価「第一印象」をよくするための攻略をしていきましょう。
【転職面接】評価シートでマナーを採点している
転職面接では、面接官が、評価シートをもとに決められたルールと基準に従って応募者を評価します。
評価シートの中の基本評価には、第一印象、服装・身だしなみなど、社会人としての基本的な項目も採点されていると考えておきましょう。
中途採用は、新卒採用とは違って、基本的なことができているのが前提です。しかし、実際は、基本的なことができていないことで減点されて採用を見送られる人が多いのです。応募者は知っているつもりでも、気づかなかったり、軽視したりしているのかもしれません。
せっかく面接に挑戦するのですから、しっかりと準備をしておくことが大切です。事前準備をすれば、結果は変わってきます。内定がなかなかもらえない人は、基本の大切さを知りましょう。
転職面接の基本評価は、社会人としての基本ができているかをチェックします。基本評価の項目には、第一印象、服装・身だしなみ、受付、入退室、話し方などがあります。
面接官は、評価シートをもとに決められたルールと基準に従って採点しています。基本評価で減点されると、採用を見送られる可能性が高くなります。面接では、社会人としての基本ができているかを見られていると考えておきましょう。
【転職面接の評価シート】基本評価:第一印象
転職面接では、面接官が評価シートに基づいてあなたを採点します。
評価シートの中には、第一印象という重要な項目があります。第一印象は、面接官があなたに対してもつ最初の印象で、あなたの服装や髪型、態度や話し方などによって決まります。
第一印象が良ければ、面接官はあなたに好意的になり、逆に悪ければ不利になる可能性があります。
とくに、入室したときの第一印象は重要です。面接官は履歴書を確認した上で、書類選考を通過させています。あなたのいいイメージが膨らんだ状態で、面接官はあなたと対面するのです。
第一印象で面接官があなたに好意的になる6つのポイントを押さえておきましょう。
面接官が第一印象で好意的になる6つのポイント
- 服装や身だしなみに清潔感がある
- ノックは3回などのマナーを心得ている
- 入室したら礼儀正しく挨拶ができる
- 話すときに相手の顔を見る
- 話し方が丁寧で自信をもっている
- 椅子に座ったときの姿勢がよい
転職面接では第一印象は重要な基本評価です。
第一印象で面接官の心をつかむことができれば、採用の可能性も高まります。面接前にしっかり準備しておきましょう。
服装や身だしなみに清潔感がある
転職面接では、第一印象が採用されるかどうかに大きく影響します。
第一印象を決める最大の要素は見た目です。見た目に清潔感があると、面接官はあなたに好意的になります。逆に、汚れやしわのある服装や、奇抜な髪型や髪色は、不潔や不真面目な印象を与えてしまいます。
服装や身だしなみに清潔感があるということは、社会人としての基本的なマナーや自己管理能力があるということを示すことにもなります。
面接前にスーツやストッキングの色や状態を確認し、髪型やメイクも派手すぎないものにしましょう。
ノックは3回などのマナーを心得ている
面接室に入る前には、ノックをする必要があります。
ノックは、面接官に「失礼します」という挨拶と、「入室する準備ができています」という意思表示をするためのマナーです。ノックの回数は3回が正しいとされています。
2回だけノックすると空室確認(おもにトイレ)になるため、マナーを知らないと判断されて減点されることがあるので注意してください。
4回ノックする場合は、2回ずつに分けて「トントン、トントン」とします。
ノックのスピードも注意しましょう。目上の人には4回ノックがマナーと言われることがありますが、3回ノックが一般的に浸透しているので3回ノックで対応するとよいでしょう。ただし、外資系企業の場合は、4回ノックが礼儀とされていることもあるので注意しましょう。
あまりに勢いよくドアを開けると乱暴な印象を与えますし、おそるおそるゆっくり開けると臆病な印象を与えます。不自然ではない普通のスピードでドアを開けましょう。
入室したら礼儀正しく挨拶ができる
ノックをして扉を開けたら、まずは礼儀正しく挨拶をします。
挨拶は面接官とのコミュニケーションの始まりであり、第一印象を決める重要な要素です。挨拶をするときは、5つのポイントに注意しましょう。
挨拶をするときの5つのポイント
- 面接官の目を見て話す
- 声量やトーンは明るくはっきりとする
- 言葉遣いは丁寧で自信を持って話す
- 口角を上げて笑顔で話す
- あごを引いてしっかりと頭を下げる
顎を引いてしっかりと頭を下げて挨拶をすることで、「あなたに敵意はありません」「あなたに興味を持っています」「あなたと親しくなりたいと思っています」といった好意的な意思表示をすることができます。
話すときに相手の顔を見る
話すときに相手の顔を見ることは、コミュニケーションにおいて非常に重要です。相手の顔を見ることで、5つの効果が期待できます。
話すときに相手の顔を見る5つの効果
- 話に集中していることを示す
- 話に興味や関心を持っていることを示す
- 話に同意や理解を示す
- 話に感情や感想を伝える
- 話のタイミングや流れをつかむ
話すときに相手の顔を見ることは、相手に対する敬意や信頼を表すことにもなります。
逆に、目をそらしたり下を向いたりすると不誠実や不真面目な印象を与えてしまいます。話すときは、面接官の目を見て話しましょう。
もちろん、面接官の目を凝視してしまうと面接官は威圧されている気になるため、面接官のおでこからネクタイ(シャツの襟)あたりに目線をずらすような配慮も必要です。
話し方が丁寧で自信をもっている
話し方も第一印象に大きく影響します。
話し方が丁寧で自信を持っていると、面接官はあなたの能力や人間性を高く評価します。話し方が丁寧で自信を持っていることで3つのことを印象づけることができます。
話し方が丁寧で自信を持つ人の印象
- 社会人としての基本的なマナーや言葉遣いができる
- 自分の考えや意見をしっかり持っている
- 自分の経験や実績に誇りや自信を持っている
基本的なマナーや言葉遣いはもちろん、過去の経験や実績に誇りや自信を持っていることで、あなたの考えや意見をしっかりと言葉にすることができます。
自分の能力や適性に自信を持つための注意点
- 早口やつっかえないようにゆっくりと話す
- 相づちで相手とのコミュニケーションを取る
- 伝えたい情報を整理して要点を明確にする
- 論理的でわかりやすい言葉遣いをする
- 疑問や質問があれば積極的に聞く
ゆっくりと話すことと相づちのコミュニケーションを意識しましょう。コミュニケーションは積極性も重視されるので、疑問や質問があれば積極的に聞くことも大切です。
椅子に座ったときの姿勢が良い
椅子に座ったときの姿勢も第一印象に影響します。
面接官は、あなたの姿勢が良いと気持ちや態度が良いと感じます。姿勢がよいだけで、8つのことを印象付けられるので、意識して背筋を伸ばしましょう。
姿勢がよいことで印象付けられること
- 面接に真剣に取り組んでいる
- 面接官に敬意や尊敬を持っている
- 自分自身に自信や誇りを持っている
- 背筋を伸ばして胸を張る
- 肩甲骨を寄せて肩幅より少し広くする
- 首はまっすぐで顎は引く
- 足は揃えて膝は閉じる
- 手は膝の上か机の上で握り合わせる
【転職面接】評価シート対策!第一印象を良くするためのポイント【まとめ】
転職面接では、面接官は評価シートを使ってあなたを採点しています。扉をあけて入ってきたときのあなたの第一印象は重要です。
あなたの第一印象が悪いと、面接は厳しい内容になるでしょう。逆に、あなたの第一印象がよかった場合は面接を有利に進めるチャンスとも言えるでしょう。
転職面接は、一定の基準をもって採点するために評価シートを使用しています。面接官によって基準がバラバラにならないよう採用する基準があるのです。
でも、忘れないでほしいのは、面接官もひとりの人間だということです。評価シート通りに採点をするにしても、あなたの第一印象が他の評価点にも大きな影響を与えることを知っておいてください。
第一印象が悪くならないように気をつけましょう。