転職面接は、一次面接を通過すると、二次面接、最終面接と選考が進みます。
最近は、面接回数を減らす傾向にあり、転職面接の場合は、一次面接、遅くても二次面接を最終面接にするケースが多くなっています。
世間では売り手市場と言われていたとしても、最終面接までいけば必ず内定をもらえるわけではないので注意が必要です。しっかりと準備をして最終面接で内定を勝ち取りましょう。
あなたが、最終面接で採用されるために必要なことは、面接官に「あなたを採用する」と言わせるだけの決め手です。
今回は、転職の最終面接の対策をしていきましょう。
【転職】最終面接に残った人たちはタイプの違う応募者
転職を成功させる最後の難関である最終面接。
最終面接は、あなたの適性やモチベーション、人間性などを総合的に判断される場と言えるでしょう。一次面接を突破したからといって油断は禁物です。
最終面接に残るタイプはバラバラで、同じタイプが最終面接に残るケースが少ないと考えておきましょう。最終面接は、あなたと他の応募者を比較するというより、内定を出す決め手を探しています。
最終面接で内定をもらうために、最終面接で採用されるためのポイントを紹介します。
最終面接まで通過する違うタイプの一例
- 即戦力ではないけど将来性がある若手
- 時間はかかっても粘り強い活躍が期待できる若手
- やる気があり努力で経験をカバーできる若手
- 職場の雰囲気を変えてくれそうな若手
- すぐに活躍が期待できる実務スキルの高い中堅
募集の段階では即戦力を求めていたとしても、即戦力となる中堅社員だけでなく、将来性のある若手社員が採用の対象になることがあります。
募集内容が即戦力であれば、上記のリストなら5番目の「すぐに活躍が期待できる実務スキルの高いの中堅」を採用するのがセオリーです。
しかし、1~4の応募者に光るものがあれば話が変わってきます。会社は、入社後に成長が期待できるダイヤの原石を見逃したくないと考えているからです。
転職では、年齢が有利に働くこともあります。同じ能力を持っているなら、伸びしろの大きい若手社員を選ぶ企業も多いです。
【転職】最終面接で見られるポイントは後押し?!
- あなたの適性とモチベーションをアピールする
- 企業のビジョンやカルチャーに理解を示す
- 面接官とのコミュニケーションを円滑にする
転職で最終面接では、面接官は内定を出す決め手がほしいと考えています。
最終面接では、あなたに内定を出す後押しが必要になります。
会社や職種に適性がありマッチしていること、ビジョンやカルチャーに歩み寄る姿勢、面接官が一緒に働きたくなる人間性など、他の応募者とは違う何かを探していると考えておきましょう。
最終面接に、一次面接でも選考をしてくれていた面接官がいればキーマンの可能性が高いと考えましょう。入社した場合の直属の上司、あるいは、社内で意見を通す力を持っているなど、何かしらあなたと仕事で関係する人物です。一次面接であなたを通過させた面接官でもあると考えておいて間違いないでしょう。
あなたの適性とモチベーションをアピールする
最終面接では、面接官はあなたの適性をすでに把握しています。
あなたが会社や職種に適性があると考えている理由を具体的に伝えることが大切です。仕事に対する熱意ややる気も強くアピールしましょう。
企業のビジョンやカルチャーに理解を示す
最終面接では、一次面接よりも丁寧に会社説明をしてくれることがあります。
あなたは面接官の言葉をしっかりと聞き、会社のビジョンやカルチャーに興味を持ち理解を示すことが大切です。
取扱商品(自社商品)やサービスを調べておく
最終面接では、入社したことを想定して取扱商品や自社商品などを用意するケースもあります。
最終面接までにウェブサイトなどでしっかりと調べておくと理解が深まるので事前準備しておきましょう。募集している職種に関係なく、取り扱い商品だけはしっかりと目を通しておくことが大切です。
経営陣のビジョンに理解を示す
最終面接では、経営陣から会社の現状や将来のビジョンを直接聞くことができます。
これは、普段なかなか得られない貴重な情報です。会社に対する経営陣の思いや情熱をしっかりと聞き取りましょう。
最終面接の面接官は、会社の重要な役割を担っている人たちです。
あなたが採用されれば、彼らと一緒に働くことになります。面接官の仕事への熱意が共感できるなら表情や言葉で示すことが大事です。
面接官に、会社の熱意に共感していると伝えることが採用されるためのポイントです。
面接官とのコミュニケーションを円滑にする
最終面接は、面接官とのコミュニケーションが重要な場面です。
面接官は、あなたの一次面接の成績や他の候補者との差を把握しています。エージェントを通して応募した場合は、エージェントからの情報も参考にしていると考えておきましょう。
面接官は、あなたに内定を出すかどうかを決める前に、「何番目の志望か」を確かめたいと思っています。あなたに内定を出しても、他の会社に行ってしまわないか心配だからです。
企業は、募集に費用や時間をかけています。本気で入社したい人だけに内定を出したいと思っています。だから、あなたの本音を探るような質問をしてくることがあります。
あなたは、面接官に正直に志望度や入社意欲を伝えることが大切です。仕事への熱意ややる気が伝われば、面接官はあなたと一緒に働きたいと思うでしょう。
【転職】最終面接で失敗しない3つの対策
- 面接前にあなたの強みや志望動機を整理する
- 面接中に自信と熱意を持って話す
- 入社日を企業に合わせる努力をする
転職で最終面接に進んだら、最後まで集中力を保つことが大切です。
最終面接で採用されるためには、あなたの都合よりも会社のニーズに応えることが求められます。とくに、人手不足の場合、入社日を早めることができるかどうかが重視されると考えましょう。
1ヶ月の退職期間は一般的ですが、「1ヶ月引継ぎをして1ヶ月有給休暇を消化してから入社するので2か月必要」と言ってしまうと内定の可能性は低くなると考えてください。企業は、入社前から自分勝手な人を採用したくないと思っています。
面接前にあなたの強みや志望動機を整理する
最終面接には、一次面接の面接官も参加することがあります。一次面接で話した内容と矛盾しないようにしましょう。
もちろん、あなたの強みや志望動機は、一次面接と同じでなくてかまいません。むしろ、一次面接で得たフィードバックをもとに、あなたの強みや志望動機をブラッシュアップして最終面接に臨むことが重要です。
面接中に自信と熱意を持って話す
最終面接では、あなたの熱意や発言の内容が重要です。
あなたに一次面接で聞いたことと同じことを聞くことがあります。そのときに、全く違う答えをしたり、全く同じ答えをしたりすると、内定のチャンスが減ると考えましょう。
あなたは、一次面接で得たフィードバックをもとに、自分の弱点を改善して最終面接に臨むことが重要だと考えておきましょう。
入社日を企業に合わせる努力をする
入社日は、最終面接で重要なポイントです。
会社は、すぐに働けて活躍できる人を採用したいと思っています。前職の有給休暇を消化するために入社日を遅らせる人よりも、早く入社できる人の方が有利です。
会社は、人手不足や業務拡大のために転職面接を行っています。あなたが自分の都合を優先するなら企業はあなたを採用しないでしょう。
【転職】最終面接で採用されるためのたったひとつのポイント(まとめ)
転職で最終面接まで進んだら、面接官はあなたに内定を出す理由を探しています。
あなたは、他の応募者と比べて自分がどう優れているかを考える必要はありません。最終面接では、あなたのタイプと同じ人はいません。最終面接に臨む前に、あなたが入社して仕事をしている姿をイメージしましょう。
最終面接で内定を勝ち取るときのポイント
- 退職日はマニュアル通りではなく企業の希望に沿う
- 現職の引継資料は完了しておくこと
- 前職の有給休暇消化よりも早く働く意欲がある
転職面接で採用されるためには、会社のニーズに応えることが大切です。
あなたが自分の都合を優先するなら、会社はあなたを採用しないでしょう。会社のニーズに応えるためには、現職の退職準備をしっかりとしておくことが必要です。
たとえば、「現職の引継ぎに時間がかかるのですぐに退職できない」と言ってしまうと、準備ができていないと思われます。本来は、退職できる状態にしてから転職活動を始めるのが礼儀だからです。