あなたは転職を考えていますか？
日本は人手不足で、転職市場は売り手市場と言われています。しかし、それは誰でも好きな会社に転職できるということではありません。
実は、転職市場には隠れた優良企業がたくさんあります。これらの企業は学生にはあまり知られていないけど、業界内では有名な企業も多く、中途採用面接では競争率が高い企業です。
あなたが転職活動をうまく成功させるコツは、隠れた優良企業を見つけることです。新卒採用よりも中途採用で競争率が上がる優良企業を攻略するためには「中途採用面接の3つの傾向」を知っておく必要があります。
今回は、中途採用面接の傾向とヒントをお伝えします。
【転職市場】中途採用面接の3つの傾向
- 退職理由はほとんど共通している
- 転職を急いでいる人が多い
- 採用までのスピードが上がっている
転職市場は売り手市場です。
しかし、それはどんな業界や業種でも中途採用面接のハードルが低いということではありません。人手不足が深刻な業界や業種だけが、採用のハードルを下げています。
人手不足の業界や業種には、ブラック企業が多くなりがちです。人が足りない中小企業では、１人でたくさんの仕事を任されることが多くなります。
例えば、中小企業への転職は、仕事を多く任せてもらえるチャンスかもしれませんが、忙しくて疲れ果てるかもしれません。
転職はゴールではありません。転職は新しい社会人生活の始まりです。自分にマッチした会社を見つけるために、中途採用面接の3つの傾向を確認していきましょう。
退職理由はほとんど共通している
世間の退職理由は、あなたが思っているほど多くありません。
仕事を辞めるのは勇気がいることです。前職には、転職を決めるほどの不満があったはずです。
退職理由は、人間関係の悩みや給与・休日などの待遇への不満、将来への不安などが大半です。キャリアアップのために転職すると言っても、実は先輩や同僚と仲良くできなくて逃げるように転職したというケースもあります。
最初に内定を出した会社に就職を決める傾向がある
転職を考える人は、後ろ向きな理由が多いです。
現職に耐えられなくて転職したいという人は、採用を急ぎます。今の仕事を早く辞めたいからです。条件が我慢できるなら、すぐに転職を決めることもあります。
しかし、どの会社も完璧ではありません。ホワイト企業だと思っても、働いてみたら違和感があるのは普通のことです。
いい会社を見つけるまで、現職を続けるぐらいの気持ちの余裕があったほうが、転職活動は成功しやすいと考えましょう。採用を焦らないことが大切です。
在職中に転職活動する人が内定を急ぐ理由
在職中に転職活動をする人は、仕事を休んで面接に来ることが多いです。
面接日を変更したいと言ってくる人は、現職があるからという理由をつけます。しかし、それは自分の都合を優先する人の言い訳です。現職のことを考えているのであれば、在職中に面接を受けに来ません。
私は面接官をしているとき、面接日を自分の都合に合わせてほしいと言ってくる人は相手にしないようにしていました。
仕事を辞めて転職活動する人が内定を急ぐ理由
仕事を辞めて転職活動をする人は、時間はあるけどお金はないことが多いです。
貯金があっても、毎月減っていくのは辛いところです。仕事を辞めてから転職活動を始めて、長く働ける会社を探そうと思っても、なかなかマッチせずに時間ばかりが過ぎていきます。
転職活動を始めてから数か月もすると、「内定を出してくれる会社があればすぐにでも働きたい」と考えるようになります。
採用までのスピードが上がっている
| 従来の採用までの流れ（2～3回） | 最近の採用までの流れ（1～2回） | |
| 会社側の選考 | 書類選考 | 書類選考 |
| 対面 or web | 筆記試験（一般教養・適性検査） | 筆記試験・最終選考 |
| 対面 or web | 一次選考（面接） | |
| 対面 or web | 二次選考（面接） | |
| 対面 or web | 最終選考（面接） |
転職市場は、中途採用面接で内定までのスピードが上がっています。
以前は、書類選考や筆記試験、面接などが何回もあり、採用までに時間がかかることもありました。しかし、最近は、面接の回数を減らすことが多くなりました。
人気企業でも、一次選考と二次選考を一緒にするなどして、面接の回数を減らしています。転職活動をする人にとっては、早く内定をもらえるのはいい傾向です。
終身雇用の時代が終わり、人材紹介会社が増えたことで転職市場は活気にあふれています。
人材紹介会社のCMは、転職による成功イメージをドラマチックに演出しています。人材紹介会社は、現職中の人でも登録できるため、募集中の会社とあなたをマッチングさせてくれます。
転職希望者は、人材紹介会社にサポートしてもらいながら転職活動をするのが一般的になりました。
【転職市場】中途採用面接の3つの傾向（まとめ）
転職市場は活気にあふれています。
今回は、過熱している転職市場で、あなたが内定を獲得するために中途採用面接の3つの傾向を紹介しました。現職中に転職活動をすることも、仕事を辞めてから転職活動をすることも、メリットとデメリットがあります。
転職市場では、転職者も会社も焦っている感じがします。
転職希望者も会社も焦る理由は、人材紹介会社が仲介しているからです。人材紹介会社は、転職希望者と会社をマッチングさせます。「転職希望者は早く内定が欲しい」「会社は他社に取られないように早く内定を出す」のが当たり前になっているのです。
人材紹介会社が優秀だから、転職市場が過熱している感じもありますが、当面は今の流れが続くと考えています。
転職を成功させるためにはあなたがどうしたいのかをはっきりさせること
あなたは、人材紹介会社に登録するときは、自分のやりたいことを明確にしておくことが重要です。
人材紹介会社の人は、あなたに合った会社を探してくれます。でも、転職はあなたの選択です。
転職の目的や希望を人材紹介会社に伝えると、転職がうまくいきやすくなります。じっくりといい会社を探して、いい会社を見つけたら「内定が出たら入社を決める」ぐらい本気で取り組むことを意識しましょう。
中途採用面接の3つの傾向
- 退職理由はほとんど共通している
- 転職を急いでいる人が多い
- 採用までのスピードが上がっている