募集要項を読み込むだけで転職成功率が上がる！チェックするポイント

転職活動は、なかなか内定が出ないと焦りが生じるものです。

しかし、その焦りが応募する会社の研究をおろそかにする原因になってはいませんか？

転職で失敗しないためには、新卒の就職活動のときのように内定数を集めるのではなく、本当に働きたい会社から内定をもらうことが大切です。

今回は、転職で会社に応募する前に確認しておくべき募集要項のポイントを紹介します。

【転職】応募する前に募集要項を確認する

転職活動で、応募する会社の募集要項は、転職活動において重要な情報源です。

募集要項をちゃんと読んでおくことで、求めている人物像をイメージすることができます。採用される可能性を高めるだけでなく、あなたが本当にその会社で働きたいかどうかを判断する材料にもなります。

中途採用面接では、募集要項に基づいて志望動機や適性を問われることが多いので、しっかりと読み込んでおくことが必要です。

会社のウェブサイトだけでなく、募集要項に書かれている内容を理解しておくことで、応募する会社に対する興味やマナーを示すことができます。

質疑応答では、募集要項に書かれていることを質問しないように注意が必要です。募集要項で不明点があれば、面接のときに質問しましょう。

募集要項をみて働きたい会社にエントリーする

転職するときには、募集要項の条件面をしっかりと確認することが大事です。

応募する会社が、あなたの希望に合っているかどうかをチェックしておくことでミスマッチを防ぐことができます。

「どこでもいいから働きたい」という気持ちで、転職活動を進めるのは危険です。転職が当たり前になった今でも、短期間で転職を繰り返すことで転職を成功させにくくなります。

転職は、あなたのキャリアの一部です。転職で失敗しないように、募集要項をよく読んで理解しておくことが必要です。

とくに、待遇面（給与や休日など）は重要です。

募集要項に書かれている内容で、あなたは働いていけるでしょうか？しっかりと検討しましょう。

募集要項を読むことで、気になることが見つかるかもしれません。

待遇面だけでなく、仕事内容にも関心を持って読みましょう。仕事内容でわからないことがあれば、面接のときに質問することができます。質問したいことは整理しておきましょう。

採用する側は、自分の会社に興味をもってくれている人を採用したいと思います。

表面的なことだけではなく、本当に働きたいと思っていることを伝えるために、募集要項を読み込んでおくことが大切です。

募集要項はプリントアウトしてマーカーでチェック

募集要項はプリントアウトしましょう。

気になる箇所はマーカーで印をつけておきましょう。プリントアウトしておくと、面接前に最終確認ができて便利です。

面接では、質問の時間があります。募集要項に書かれていることで聞きたいことがあれば、面接で遠慮なく質問しましょう。

【転職】募集要項の求める人材とあなたがマッチしているかを確認

募集要項をあまり確認せずに応募するのは、転職を急いでいるからでしょうか？

あなたの人生に大きな影響がある転職先をいい加減な気持ちで決めるのは、おすすめしません。応募する前には、募集要項の求める人物像があなたとマッチしているかどうかをチェックしましょう。

あなたが優秀だとしても、会社が求めている人物像と違っていたら、仕事で成果を出し続けるのは難しくなります。募集要項をよく読んで、あなたが応募対象になっているかどうかも確認しておきましょう。

募集している職種を確認する

業界だけではなく、募集している職種を確認しておきましょう。募集している職種があなたの希望と違っていたら、働いても長続きしない可能性があります。

例えば、あなたが教育関係の会社で講師になりたいと思っているとします。教育関連の会社でも、募集している職種が営業だったら講師になれるとは限りません。

また、募集職種がSEだったらパソコンを使えることが必要です。あなたがパソコンをほとんど使えないとしたら、採用される可能性は低くなります。

給料や休日も大切ですが、応募する会社が求めている人物像とあなたがマッチしているかどうかをチェックしましょう。

募集要項を読んでいないと思う質問は逆効果

中途採用の面接では、後半に質疑応答の時間があります。

「質問はありませんか？」と聞かれたときに、質問内容を考えるのは遅すぎます。

入社意欲がないと思われてしまいます。また、募集要項に書いてあることを質問するのもよくありません。募集要項を読んでいないと思われてしまうからです。

仕事内容については、ウェブサイトなどで事前に調べておくとプラス評価になります。しかし、見当違いの質問をすると逆効果になりますので注意しましょう。

【転職準備】募集要項でチェックしておくこと

転職面接に行く前には、募集要項をチェックしましょう。チェックしておくべきことをまとめておくと便利です。

募集対象

募集対象は、新卒採用でも中途採用でも必ず確認しましょう。

第二新卒の人は、新卒採用として応募できる会社もあります。中途採用に応募する前に、第二新卒で応募できるかを確認しておきましょう。

募集職種

募集している職種は、必ず確認しましょう。

募集職種が複数ある場合は、希望を聞いてくれることもありますが、適性によって配属が決まることもあります。

例えば、営業の中でも、営業・営業事務・営業管理・開発営業など、たくさんの職種がある場合、ルートセールス営業を希望していても、あなたの適性をみて、新規開発担当になる可能性もあるということです。

職種については、面接官が募集の経緯を説明してくれることもあります。もし、気になることがあれば面接で質問しておきましょう。

給料

給料は、新卒採用と中途採用で違います。

新卒採用の場合は、学歴によって初任給が決まることがあります。また、募集要項には昨年の新卒採用の初任給が書かれていることもあります。

中途採用の場合は、給料が固定されていることもあれば、年齢や職務経歴・職種などによって給与が変わることもあります。

募集要項に書かれている給料は、手取りではありません。健康保険料・厚生年金保険・雇用保険・所得税などの控除があります。提示されている給料から、これらの控除を引いた金額が手取りになります。

昇給

給料は、年に1回上がることがあります。昇給は、4月に行われることが多いです。

賞与

賞与は、会社の業績によって変わります。多くの会社は年に2回賞与を支払います。

賞与の支給時期は、会社によって違いますが、多くの会社は6月と12月、7月と12月のように半年に一度支払っています。

年に4回賞与を支払う会社もありますが、必ずしも年2回支払う会社より多くもらえるとは限りません。注意しましょう。

勤務地

勤務地は、本社だけでなく支店も含めて確認しましょう。

入社後に、全国や海外に異動する可能性があります。総合職の場合は、転勤が多いこともあります。グループ会社がある場合は、出向や転籍の可能性もあります。

異動については、入社前にしっかりと確認しておくことが大切です。面接で気になることがあれば質問しておきましょう。

勤務時間

勤務時間は、勤務地や職種によって違うことがあります。基本的に募集要項には、あなたが採用される職種の勤務時間が書かれています。

また、育児や介護をする人のための制度があるかも確認しましょう。育児・介護短時間勤務制度や育児・介護休職制度などがある会社は、社内の制度が充実している可能性があります。

勤務日数・休日

勤務日数と休日日数は過去の実績に基づいて書かれています。

休日の内訳も確認しましょう。会社によっては、完全週休2日制や祝日、年末年始などの休日があることが書かれています。

休暇

年次有給休暇は、勤務年数や勤務日数に応じて付与される休暇です。

その他にも、結婚や誕生日などの特別な日に休める休暇や、長期間働いた後に休めるリフレッシュ休暇などの制度がある会社もあります。

保険

保険は、雇用保険や健康保険、厚生年金保険、労災保険などがあります。

保険の内容が募集要項に書かれていない場合は注意が必要です。

福利厚生

福利厚生として、寮や施設の利用や持ち株制度の参加などができる場合があります。募集要項に書かれていますのでチェックしておきましょう。

その他項目

人材育成に力を入れている会社は、等級や職種に応じた研修制度があると募集要項に書いていることがあります。

採用実績

大手の会社は、過去数年間に採用した人数や職種などを募集要項に書いていることがよくあります。

転職で募集要項を読むワンポイントアドバイス

転職するときは、募集要項をしっかりと読むことが大切です。

転職では、あなたの能力だけではなく、募集要項で求められている人物像に合っているかが重要です。

応募する会社がどんな人を探しているかを理解しましょう。あなたがその人物像に近ければ採用のチャンスは高まりますが、遠ければ能力が高くても採用されにくくなります。

例えば、急に人手が足りなくなった場合は、同じ業界の経験者を優遇しますが、会社の方向性を変えたい場合は、異なる業界の経験者も歓迎することもあります。

資格はマッチしていれば強みだが資格マニアの場合はマイナスのときも

資格は、仕事に関係するかどうかで強みや弱みになります。

募集要項で求められている能力と、あなたの資格がマッチしていればあなたの強みとしてアピールできます。

しかし、仕事に関係しない資格は、幅広く持っていても何がやりたい人か見えないため逆効果になることがあります。

資格は目的のために取るものです。資格を書くときは、応募する会社と合っているかどうかを考えましょう。

資格を持っていることは素晴らしいことですが、たくさん持っていても、資格は、応募する会社で役に立つものだけをアピールすると評価されやすいです。

質問は待遇などの要求面よりも仕事内容について興味をもって質問する

面接で質問するときは、条件面だけではなく、応募している会社の仕事内容などに興味を持ったことを聞きましょう。

入社したいと思っている人は、募集要項や会社案内（ウェブサイトなど）をよく読んで、自分が働く上で知りたいことを質問します。

質問力は、採用を決めるポイントのひとつです。質問内容から、応募者の本気度が伝わります。入社したいという気持ちを質問力でアピールしましょう。

適当に調べたことを質問するのはやめましょう。経験豊富で業界に詳しい人は、浅い質問には気づきます。面接攻略の本だけではなく、応募する会社をしっかりと調べることが大切です。