転職面接では、「入社可能日（時期）」について聞かれることがあります。
「入社時期を合わせる気があるか」を確認するのは、単にあなたがいつから働けるかを知りたいというだけではなく、あなたの転職意欲や段取り力を測る意図も含まれています。
適切に回答しないと、不採用になる可能性もあるので注意が必要です。
今回は、転職面接で入社時期に関する質問の対処法をくわしく解説します。
転職面接で入社時期に関する質問の意図と回答のポイント
あなたは転職面接で、入社時期について聞かれたときにどのように答えますか？
入社時期の確認は、単にあなたのスケジュールを確認するだけではなく、あなたの転職意欲や段取り力を見極めるために使われます。
入社時期に関する質問の意図を理解する
あなたがいつから入社できるかを確認するのは、あなたの転職活動の状況や入社意欲を見極めるためです。
面接官は、あなたがいつから働けるかを確認するとともに、他社への応募状況や転職理由との整合性をチェックしています。
最終面接まで残っている候補者が複数名いる場合は、あなたの回答によっては内定を逃すこともあると考えておきましょう。
入社時期に関する質問の回答例と注意点
転職面接で入社時期に関する質問には、現実的で誠実な回答をすることが求められます。
入社時期に関する質問の回答例と注意点をご紹介します。
離職中の場合
離職中の場合は、具体的な入社可能日を伝えることが一般的です。
「離職しておりますので、すぐの入社が可能です」という回答がよいでしょう。
退職日が確定している場合
「〇月末に退職予定のため、翌月頭から（△月△日以降で）入社可能です」という回答がよいでしょう。
在職中の場合
在職中の場合は、現職の就業規則や引き継ぎ期間を考慮した現実的な入社可能時期を伝えることが大切です。
たとえば、「内定後から引き継ぎを始めますので、2カ月後には入社可能です」という回答がよいでしょう。 ただし、3カ月以上先では入社意欲が低いとみなされる可能性があるので注意が必要です。
在職中でも応募する会社が第一志望であれば、「少しでも早く入社できるよう努力します」という姿勢を示すようにしましょう。
たとえば、「現職の就業規則上、退職の1カ月前に申し出る必要がありますので、内定後、3カ月以内には入社が可能です。ただし、もしこの3カ月という期間が御社の想定よりも長いようでしたら、もう少し短期間で退職できないか、現勤務先と交渉してみたいと思います」という回答がよいでしょう。
入社時期に関する質問は、単なる確認事項ではなく、あなたの志望度合いやマナーを判断されているので、チャンスでもあります。
転職面接で入社時期の交渉をする方法と注意点
転職面接では、入社時期に関する質問が必ず出ます。
入社時期は、転職先の会社にとっても重要な要素ですが、あなたにとっても自分の都合や希望を考える必要があります。
中途採用の場合は、人員補充による募集の場合もあるので、現職の引き継ぎや退職交渉などの事情があったとしても入社時期を3ヶ月以上後にするのはおすすめできません。
入社時期の交渉の前提条件と基本的な3つの考え方
- 早めに交渉する
- 理由を正直に伝える
- 熱意と意志を示す
転職面接で入社時期の交渉をする3つの考え方を紹介します。
入社時期は転職活動の最終段階であり、双方が納得できる条件で話がまとまることが重要です。あなたの事情だけでなく、会社側のニーズや状況も考慮しながら、入社時期を調整してください。
早めに交渉する
入社時期の交渉は、内定前に行うのがベストです。
内定後になると、企業側は応募者の入社意欲が低いと感じたり、内定を取り消したりすることもあります。選考過程で入社希望日を伝えたり、内定通知を受ける前から相談しましょう。
理由を正直に伝える
入社時期を3ヶ月以上先にしたい理由がある場合は、隠さずに説明しましょう。
現職のプロジェクトや役割の引き継ぎなど、会社側も納得できる事情であれば、あなたの責任感やプロ意識を高く評価してくれることもあります。
ただし、有給休暇の消化をするため入社時期をずらしたいというのは避けておくほう無難です。「休みたい」「旅行したい」などの理由の場合は、仕事への熱を感じない面接官もいるから注意しましょう。
熱意と意志を示す
入社時期が3ヶ月以上先になると回答した場合、会社側から見てあなたの入社意欲が低いと感じます。
入社時期の交渉だけでなく、面接全体を通して自分の強みや魅力、会社への関心や志向、貢献できる姿勢をアピールしましょう。
会社側が本当にあなたを採用したいと思えば、入社時期を待ってくれることもあります。
入社時期の交渉をするときの注意点
転職面接で入社時期を交渉するときは、会社側の希望や都合も考慮することが必要です。
欠員補充や新規プロジェクトなど、会社側が入社時期を急いでいる場合は柔軟に対応することが大切です。もし、あなた以外の応募者が柔軟に対応すれば、あなたの採用は見送られる可能性が高くなります。
会社側に、「入社したい」という気持ちを伝えることが重要です。入社時期の交渉は、転職活動の最後の砦です。自分の都合ばかり言わずに、会社側の考えを聞くことが大切です。
【まとめ】転職面接で入社時期に関する質問を突破する
転職面接で入社時期に関する質問を突破するには、7つのポイントを押さえておきましょう。
入社時期の調整は、転職活動の最後の砦です。あなたの入社意欲を確認されていると思って、しっかりと入社日を調整することが大切です。
転職で入社時期を調整する7つのポイント
- 入社時期は具体的に伝える
- 入社時期が遅くなる理由は正直に説明する
- 企業側の希望や都合を考慮する
- 入社意欲をアピールする
- 退職準備は事前に進める
- 現職の会社ともめない
- 有給休暇消化は慎重に判断する
入社時期の質問は、あなたの転職意思や入社準備、調整力を確認するためのものです。会社とあなたの希望をすり合わせて、スムーズな入社ができるようにして内定を獲得しましょう。