転職面接の評価シートで素直さと誠実さを評価されることをご存知ですか？
面接官は、あなたの言葉や態度から、あなたの素直さや誠実さを確認します。
あなたが素直に自分の弱点を認め、改善しようとしているか、また、どれだけ嘘をつかずに自分の経験や能力を伝えられるかを見ています。
今回は、転職面接で高評価を得るための素直さと誠実さのコツをお伝えします。
【転職面接の評価シート】基本評価：素直さ・誠実さ
転職面接では、面接官が評価シートを使ってあなたを採点しています。基本評価の中には、あなたの素直さと誠実さを評価する項目があります。
素直さと誠実さとは、どのようなものでしょうか？また、面接官はどのようにしてあなたの素直さと誠実さを判断するのでしょうか？
転職面接の評価シートにおける基本評価の一つである素直さと誠実さについて一緒に考えていきましょう。
転職面接で素直さをアピールする方法
面接官は、少し厳しい質問をしたときにあなたがどのように対応できるかを見ています。
素直に受け止めて改善しようとする姿勢があるかどうかは、重要な評価ポイントになります。面接官は、あなたが素直な人かどうかを見極めようとします。
指摘に素直になれるかを試されている
例えば、面接官の質問に対してあなたが結論ではなく経緯から話し始めたとします。
面接官は、経緯ではなく結論から話すように指摘します。そのときに、あなたが自分の間違いに気づいて謝り、すぐに結論から話しなおす素直な対応をした場合は高評価になります。
一方で、指摘されても言い訳をしたり、自分の話し方にこだわったりする人は、素直さがないのでビジネスパーソンとして伸びにくいと判断され、採用を見送られる可能性が高くなります。
素直さは成長できる可能性
素直な人は、自分の弱点や間違いを認めて改善できる人です。
言い訳ばかりしている人は、なんでも他責にしてしまうため、成長することができません。素直さがあるから、入社後も成長し続ける可能性が高いのです。
面接官は、あなたに期待しているからこそ指摘をしてくれていると考えましょう。
指摘されるのはチャンス！内容が悪いと諦められる
面接官の質問に対してあなたが話し始めたときに、質問の主旨から外れていると感じたら面接官は指摘をします。
しかし、質問の主旨から外れているだけでなく、内容も悪い場合は面接官はあなたに指摘すらしないのです。
面接官は指摘をすることで、応募者がどのように反応するかを見ています。応募者が素直に聞く耳を持っているかどうかを試しているのです。
だからこそ、面接で指摘されたときは素直に受け止めてください。面接官が何を伝えたいのかをしっかり理解しましょう。
成長意欲の高い人であることをアピールする
入社後も、素直さは大切なスキルです。
新しい環境では、わからないことや間違えることがたくさんあります。素直に人の話を聞いて学べる人は、同じ失敗を繰り返さずに成長できます。
素直さは、あなたの武器になります。
面接では、素直に人の話を聞くことを意識しましょう。あなたが成長意欲の高い人であることをアピールすることが、面接官に好印象を与えるコツです。
転職面接で誠実さをアピールする方法
転職面接では、あなたの経歴やスキルだけでなく、人柄や価値観をアピールすることが重要です。
評価シートの基本評価の中でも、誠実さは多くの企業が求める基本的な長所の一つです。誠実さとは、嘘や偽りがなく、真摯に人や物事に向き合うことを意味します。
誠実な人は、信頼できる人として評価されやすく、仕事でも成果を出しやすいと言えます。
誠実さとは信頼できること
誠実さとは、真心を持って人や物事に向き合う姿勢のことで、嘘や偽りがなく、信頼できる人であることを意味します。嘘をついたり、他責にしたりすることは信頼を失うと考えてください。
誠実さを言い換える
- 約束を守る
- 責任感が強い
- 真面目に取り組む
- 細部に気を配る
- 人の話を尊重する
- 自分の過ちを素直に認める
自己PRで「誠実さ」という言葉をそのまま使うのではなく、言い換えることがおすすめです。
誠実さは抽象的で、人によってイメージが異なる可能性があります。誠実さという抽象的な表現ではなく、具体的な言葉に置き換えることで、あなたがどのような誠実さを持っているかを明確に伝えることができます。
誠実さが伝わるエピソードを話す
- 具体的かつ簡潔に話す
- あなたの行動や思考を中心に話す
- 誠実さが仕事にどう役立ったかを話す
面接官から、誠実さに関するエピソードを聞かれたらチャンスです。
誠実さを「約束を守る」などの別の言葉に言い換え、言葉に沿ったエピソードを話しましょう。小説のような起承転結のストーリー構成はいらないので、ダラダラ話してしまう人は注意しましょう。
エピソードは、過去の仕事で自分の誠実さが発揮された場面を選ぶことが大切です。
「私は約束を守ることを大切にしています。前職では営業担当として、お客様からご注文をいただいた商品の納期管理を行っていました。あるとき、お客様から大口のご注文をいただきました。工場側からは納期遅延の連絡が入りました。お客様への納期遅延は避けたかったので、工場と協議し、他の商品との入れ替えや優先的に作ってもらうなどの対策を打ちました。結果的に、約束した納期に間に合わせることができ、お客様から信頼を得ることができました」
あなたが、どのような状況で約束を守ることに努めたか、どのような成果につながったのかを、具体的に伝えることが大切です。
誠実さを疑われないように振る舞う
- 面接官の質問には正直に答える
- 自分の経歴やスキルを過大評価しない
- 自分の失敗や弱点を素直に認める
自己PRで誠実さをアピールするだけでなく、面接で誠実さを疑われないように振る舞うことも大切です。
面接官は、自己PRだけでなく、応募者の態度や言動にも注目しています。あなたがどれだけいいことを話していても行動がともなわないと面接官から疑われることになります。
あなたは、自分で語った誠実さが本物であることを振る舞いで証明する必要があるのです。
誠実さは、企業が求める基本的な長所ですが、伝え方によっては印象が変わってしまいます。言い換えやエピソードを使って、自分の誠実さを魅力的に伝える工夫をしましょう。
【転職面接の評価シート】素直さと誠実さで差をつける自己PRのコツ（まとめ）
転職面接では、面接官はあなたと対話をしながら、評価シートの項目を採点しています。評価シートの基本評価の中にある素直さと誠実さは、企業が求める人物像に入っています。
素直さや誠実さを持つ人は、仕事に対して柔軟に対応します。失敗から学び、企業の方針に賛同することができる人です。素直さや誠実さは、どんな職種や業界でも求められるスキルなのです。
しかし、素直さや誠実さを自己PRにする場合は、伝え方に工夫が必要です。
単に「私は素直です」と言っても、具体的なエピソードや成果がなければ面接官に印象に残りません。また、素直さや誠実さのアピールに失敗すると、「主体性に欠けるのでは」「よく考えずに鵜呑みにしてしまうのでは」などと逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。
転職面接で求められる基本評価の「素直さと誠実さ」は、見栄を張らず正直に話すことが大切だと覚えておきましょう。
素直さと誠実さをPRするときの3つのポイント
- 根拠のあるエピソードを盛り込む
- 素直さや誠実さが長所になることのメリットを伝える
- 長所としての素直さや誠実さを仕事でどう活かすか
自分の素直さや誠実さがどのような場面で発揮されたか、素直さや誠実さがどんな成果や効果をもたらしたか、そして、素直さや誠実さが今後どんな仕事でも活かせるかを具体的に伝えることで、面接官に好印象を残すことができます。